長野県諏訪郡、パイン材の床の事例です。6畳もない小さな部屋を、1日で研磨しました。
この現場は、少し事情がありました。一度リフォーム会社に「研磨して塗装」してもらったのに、仕上がりがイメージとまったく違った——というご相談です。
施工概要
| 施工場所 | 長野県諏訪郡 |
|---|---|
| 施工時期 | 2026年2月8日 |
| 施工面積 | 6畳弱 |
| 工期 | 1日 |
| 樹種 | パイン材 |
| 仕上げ | 塗装なし(研磨のみ・オイルはお客様が塗装) |
| 主な症状 | 日焼け跡のムラ/油性ウレタンによる強い飴色 |
| 施工内容 | 油性ウレタン塗膜の除去と研磨 |
リフォームで棚を動かしたら、日焼け跡がムラに
きっかけはリフォームでした。棚の位置を変えたことで、それまで棚の下に隠れていた部分と、日に当たっていた部分の色の差が、床にそのまま出てしまったのです。
無垢の床は、日に当たった所だけ色が変わります。家具を動かすと、家具の形がくっきり残ります。日焼け跡のムラについては無垢床の日焼け・色むらは研磨で均一に戻せる?で詳しく解説しています。
「研磨して塗装」のはずが、もっと飴色に

ムラを直すために、リフォーム会社は「研磨して塗装します」と提案しました。ところが仕上がってみると、床は前よりもっと濃い飴色になっていました。
おそらく、表面を軽く整える程度の簡易的な研磨をして、その上から油性ウレタンを塗ったのだと思います。油性ウレタンは塗った直後から黄色みが強く、年数がたつほど飴色が濃くなっていく塗料です。パインのような明るい木に塗ると、その色がはっきり出ます。
お客様がイメージしていたのは、削って明るい木肌に戻す研磨でした。同じ「研磨して塗装」という言葉で、思い描いていた仕上がりがまったく違っていたわけです。
「研磨」と言っても、どこまで削るかは業者次第
実はこれ、よく起きる食い違いです。「研磨」という言葉には、決まった深さがありません。
- 表面を軽くこすって、次の塗装がのりやすくするだけの研磨
- 古い塗膜やシミまで削り切って、木の地肌を出す研磨
どちらも「研磨」と呼ばれます。前者なら色も汚れも残り、後者なら木は新しい面に戻ります。
研磨を頼むときは、「どこまで削るのか」「何の塗料で仕上げるのか」「仕上がりはどんな色になるのか」を、先に確認しておくと失敗がありません。写真や実例で仕上がりを見せてもらえると確実です。
今回は研磨だけ担当。油性ウレタンごと削り落とす

今回のご依頼は研磨だけ。仕上げのオイルは、お客様がご自身で塗られるとのことでした。
リフォーム会社が塗った油性ウレタンの塗膜ごと、パイン材の地肌が出るまで削り落としました。写真の右側が削り終えた部分、左側がまだ飴色のウレタンが残っている部分です。同じ床とは思えないほど色が違います。
研磨に使っているのは Bona(ボナ)の研磨機です。機械と研磨の工程はBonaの床研磨とは|フレキシサンド・メガEVOの実際で公開しています。
施工後|パイン本来の、白く明るい木肌に

飴色も、棚の跡の日焼けムラも消えて、パイン本来の白く明るい木肌に戻りました。ここにお客様がオイルを塗って仕上げます。
オイルは木に染み込んで、膜をつくりません。油性ウレタンのように黄色い膜で覆わないので、パインの明るさを残したまま仕上げられます。
思っていた仕上がりと違う、とお困りの方へ
- リフォームで研磨・塗装したのに、色が濃くなった・黄ばんだ
- 家具や棚を動かしたら、日焼け跡がくっきり残った
- 仕上げは自分で塗りたいので、研磨だけ頼みたい
塗膜ごと削り落とせば、木の地肌からやり直せます。研磨だけのご依頼にも対応しています。
費用の目安
研磨と塗装をセットで行う場合の料金は次のとおりです。今回のような研磨のみのご依頼は、内容に合わせてお見積りします。
| 20㎡以下 | 一律228,800円(税込・最小施工料金) |
|---|---|
| 20㎡を超える場合 | 228,800円 +(施工面積 − 20㎡)× 9,900円/㎡(税込) |
※上記は研磨+塗装(Bona メガEVO/Rubio Monocoat から選択・同額)の料金です。長野県など愛知県外での施工は、別途交通費をいただきます。床の状態・施工条件により変動します。詳しくは料金案内をご覧ください。
お問い合わせフォームまたはLINEからご相談ください。ほかの現場は施工事例一覧でご覧いただけます。
この記事は、実際に施工を担当した MUKURICH(名古屋美工株式会社/愛知県東海市・創業18年)の職人が、現場の記録をもとに執筆しています。
