「床のささくれが足に刺さる」というご相談で、岐阜県岐阜市のお宅にお伺いしました。約30㎡のパイン材の無垢フローリングです。
現地で床を見て、すぐに状況が分かりました。ささくれた部分に、セロハンテープが貼って補強してありました。ずっと困っていらしたのだと思います。研磨で削り直し、2日間で仕上げています。あわせて無垢のダイニングテーブルも研磨・オイル塗装しました。
施工概要
| 施工場所 | 岐阜県岐阜市(戸建て) |
| 施工時期 | 2026年4月 |
| 施工面積 | 約30㎡ |
| 工期 | 2日 |
| 樹種 | パイン材(松)/針葉樹 |
| 仕上げ | メガEVO マット(水性ウレタン・艶消し) |
| 主な症状 | ささくれ(足に刺さる)/経年による色の濃さ・くすみ |
| あわせて施工 | 無垢のダイニングテーブル(研磨+ルビオモノコート ピュア) |
ご相談の背景|「ささくれが刺さる」
床の見た目ではなく、痛いからというご相談でした。裸足で歩く生活をされているご家庭では、ささくれは見た目以上に深刻な問題になります。小さなお子さまやご高齢の方がいらっしゃる場合はなおさらです。
ささくれた箇所にはセロハンテープが貼られていました。応急処置として、刺さらないように押さえていらしたのだと思います。テープを貼るしかない状態がしばらく続いていたということです。
テープは剥がさず、そのままにしておいていただきました。研磨すれば床の表面ごと一緒に削り取れるためです。無理に剥がすと、かえって周りの木を持っていってしまうことがあります。同じような応急処置をされている方は、そのままの状態でご相談ください。
なぜ無垢の床は、ささくれるのか
ささくれは、木の繊維が表面から立ち上がってしまう現象です。主な原因は次の3つです。
- 塗膜の劣化…表面を保護していた塗装が擦り減り、木が直接露出する
- 乾燥と収縮…冬場の乾燥で木が縮み、繊維が浮き上がる
- 柔らかい樹種…パインや杉などの針葉樹は繊維が柔らかく、削れて毛羽立ちやすい
今回のパイン材のように柔らかい針葉樹はささくれやすい反面、削りやすいという性質もあります。研磨で表面を一皮むけば、繊維が立っていない新しい面が出てきます。樹種ごとの性質はオーク・花梨・パイン材の樹種別ガイドにまとめています。
施工前の状態

長年の生活で色が濃く変化し、塗膜の艶もまだらになっていました。パイン材特有の節がたくさんある床で、この節まわりは特にささくれやすい部分です。
施工の様子


パイン材は柔らかいため、硬い広葉樹に比べると削りやすい樹種です。今回も研磨自体で困ることはありませんでした。ただし柔らかいぶん削りすぎると波打つため、当てる力と番手の管理が必要になります。
冷蔵庫は、あえて動かさずに施工しました
この現場には冷蔵庫が置かれていましたが、動かさずにそのまま施工しています。
理由は床が凹んでしまうからです。冷蔵庫のような重量物を無垢の床の上で動かすと、脚やキャスターの一点に重さが集中し、柔らかい針葉樹では簡単に凹みや擦り傷ができます。せっかく綺麗にするために、別の傷を作ってしまっては本末転倒です。
もちろん「どうしても冷蔵庫の下も施工してほしい」というご要望があれば対応します。その場合は床が凹む可能性があることを事前にご説明したうえで作業します。今回は動かさない判断となりました。
同じ理由で、ピアノ・食器棚・本棚など重量のある家具も、無理に動かさない方が良い場合があります。気になる家具がある方は、お見積りのときにお伝えください。
施工後

ささくれは完全になくなりました。セロハンテープの跡も、テープごと削り取られて残っていません。
色も大きく変わりました。経年で濃く飴色になっていた表面を削ることで、パイン材本来の明るい木肌が出ています。節のコントラストもはっきりして、張りたてのような表情になりました。仕上げはメガEVO マット(水性ウレタン・艶消し)なので、光りすぎず自然な質感です。
お客様には大変喜んでいただけました。見た目だけでなく「刺さらなくなった」という実用面での解決になった施工でした。
無垢のテーブルも、一緒に研磨できます
無垢の床にこだわられているご家庭には、木のダイニングテーブルがあることがよくあります。そして床と同じように、テーブルも輪ジミや汚れ、傷が蓄積しています。
床の施工と一緒にご依頼いただくことが多いため、今回もテーブルを研磨・塗装しました。


この写真が分かりやすいと思います。削った部分と削っていない部分の差が、そのまま出ています。長年かけて染み込んだ汚れが、表面の薄い層に集中していることが分かります。

テーブルの仕上げにはルビオモノコート ピュア(自然塗料)を使いました。食事をする場所なので、膜を張らずに木へ浸透するオイル仕上げが向いています。将来傷がついてもその部分だけ塗り直せるのも利点です。
テーブル・カウンター・棚板など、無垢の家具もご相談ください。床と同時に施工すれば、出張費や段取りの面でも効率的です。
費用の目安
今回と同じ30㎡の場合、床の費用の目安は約297,000円(税込)です。
| 20㎡以下 | 一律198,000円(税込・最小施工料金) |
| 20㎡を超える場合 | 9,900円/㎡〜(税込) |
※水性ウレタン塗装仕上げの場合の目安です。床の状態・施工条件・仕上げ方法により変動します。テーブルなど家具の研磨は、サイズと状態に応じて別途お見積りとなります。正確な費用は現地確認のうえでご提示します。詳しくは料金案内をご覧ください。
床のささくれでお困りの方へ
ささくれは、研磨でほぼ確実に解消できます。木の繊維が立っている表面を削り落として、新しい面を出す工事だからです。テープで押さえている、部分的にヤスリをかけている、そんな応急処置をされている方も、そのままの状態でご相談ください。
柔らかい針葉樹は、ささくれやすい一方で削って直しやすい樹種でもあります。同じくパイン材の事例は滋賀県甲賀市の現場でもご紹介しています。
愛知県内は現地調査・お見積り無料です。岐阜県をはじめ愛知県外の方は、お写真や図面を拝見してのお見積りとなります。お問い合わせフォームまたはLINEからご相談ください。ほかの現場は施工事例一覧でご覧いただけます。

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